FXで取引をする際には通貨ペアの売買取引を行うので、現在の相場がどの程度なのかを知るためにも為替レートのチェックをしますが、その際には買値と売値の二種類があります。例えば売値が1ドル100円0銭であるのに対し、買値が1ドル100円5銭である場合、その差である5銭がスプレッドとなります。仮に相場が全く同じ状態で1万ドルの売買取引を行ったとすると、プラスマイナスゼロという訳ではなく、今の例であればスプレッドが5銭なのでその1万倍、500円の損失が発生します。FXでは取引の際の手数料が無料であるという業者が多いですが、それでは業者は取引を行う際にどのようにして利益を得ているのかというと、このスプレッドの中に含まれています。
幾つか実際の業者のレートを比較してみると分かるのですが、各業者間でスプレッドの値が異なっています。スプレッドの値が大きい程、業者への手数料として支払うお金が大きくなっている、つまりトレーダーにとっては無駄な出費となります。そのために無駄な出費を少しでも抑えたいと考えているのであれば、FXの取引業者を選ぶ際には出来るだけスプレッドが小さく設定されている業者を選んだ方が良いと言えます。実際に業者を比較する際には、スプレッドの差以外にも比較すべき要素はあるのでスプレッドだけで一概に良し悪しを判断する事は出来ないですが、スプレッドは業者選びをする際の重要な要素の一つである事には間違いないです。